初めに注意書をご覧ください
SAMe (サミー)は,今,アメリカで人気急上昇中の栄養補助剤です。 S-アデノシルメチオニンの略称ですが,この物質はわたしたちの体内にも存在しています。
研究者たちによれば,サミーは,最近話題の神経伝達物質,たとえば,セロトニンやドーパミンなどの働きを強めたり, 分解を調整したり,受容体の生成を促進している,また,関節にある軟骨の維持にも関与していると考えられています。
ヨーロッパで行われた臨床試験の結果によると,「鬱病」と「関節炎」に対して,従来の医薬品と同等の治療効果を上げています。 現在,サミーを医薬品として認可している国は14カ国に上りますが,残念ながら,日本では未認可となっています。
20年前から関節炎に苦しんでいたある女性は,強い抗炎症薬を飲んでも,ひざを曲げるのがつらい状態でした。しかし,サミーの摂取を始めた結果,今では抗炎症薬を飲まなくても,以前より症状が軽くなったと述べています。
『鬱病を治す』 の共著者であるコロンビア大学の精神科医リチャード・ブラウンは,「サミーほど効果的な抗鬱剤はない」と述べています。
臨床試験によると,鬱病患者の約70%に効果があると言われており,これは,従来の抗鬱剤に匹敵する数字です。
また,関節炎患者を対象にした臨床試験でも,従来の鎮痛剤や抗炎症剤と同様の効果があると報告されています。
さらに,効き目が早いことで知られており,なかには服用を始めて1週間で効果が現れたと言う患者もいます。
1日2回,空腹時の服用が勧められています。 関節炎の場合は1日400ミリグラムが適量とされていますが,鬱病の臨床試験では1日1600ミリグラム投与した例もあります。
大量に摂取しても副作用はないと言われています。 せいぜい軽い胃もたれが生じる程度ですが,躁鬱病患者がサミーを服用すると,躁状態が悪化する恐れがあります。それ以外は,ほとんど報告されていません。
鬱病の治療,関節炎の治療の他にも,肝機能の改善,細胞膜の維持,遺伝形質の発現への関与などが考えられています。
ただし,健康な人の感情や運動機能に効果があるかどうかはわかっていません。
サミーの研究は,すでに20年以上の臨床実績がありますが,今後さらに活発になっていくでしょう。
|